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上海今様 

~しゃんはい いまよう~

Archive: 2017年11月

 歴史建築物(177)旧ピカルディ・アパート

旧ピカルディ・アパートは1934年竣工した建物で、その名称は、当時フランスでも有数の富裕地域であったピカルディに由来します。ピカルディ・アパートは、淮海中路の培文公寓、泰山公寓、淮海公寓も手掛けたフランス・万国儲蓄会により運営されていました。上海市の優秀歴史建築に指定されている旧ピカルディ・アパートの建物は、1960年にホテル・衡山飯店として利用が始まり、1980年代に現在の衡山賓館へと改称されています。衡山...

 歴史建築物(176)旧フランス租界公董局総董事官邸

1905年に竣工した旧フランス租界公董局総董事官邸は、「海上小白宮」とも呼ばれる後期フランスルネサンス様式の建物で、上海市の優秀歴史建築にも指定されています。大戦後は世界衛生組織、陳毅市長邸宅、中ソ友好機関として利用された時期もありましたが、現在は工芸美術博物館として利用されています。汾陽路79号写真はいずれも2017年9月撮影正面外観内部の様子由来を記すプレート【参考記事】歴史建築物(175)旧麗波花園 歴史...

 歴史建築物(175)旧麗波花園

上海市の優秀歴史建築及び徐滙区の登記不可移動文物に指定されている旧麗波花園の建物は、1928年に賚安洋行の設計により竣工したもので、当時はフランスの滙理銀行支店長邸宅として利用されていました。現在は上海体育科学研究所として利用されています。呉興路87号。写真はいずれも2017年9月撮影正面外観上海体育科学研究所入口上海市の優秀歴史建築のプレート【参考記事】歴史建築物(174)東正教堂(聖母大堂) 歴史建築物(176...

 日本人の足跡(36)旧華中鉄道職員住宅

上海市内には20世紀初頭に建てられた旧日系企業の職員住宅が複数現存しています。五角場近くの復旦大学敷地内(第五宿舎、第六宿舎、第七宿舎)には、旧華中鉄道の職員住宅が現存しており、住宅として利用されています。華中鉄道は1939年に上海に設立されたいわゆる日本の国策会社であり、上海を中心とする華中地域の鉄道運営を担っていました。華中鉄道は海南線や呉淞線、海杭線などの主要鉄道網の運行・整備等のほか、メトロポー...

 歴史建築物(174)東正教堂(聖母大堂)

上海市の優秀歴史建築にも指定されている東正教堂の建物は、1936年に上海ロシア東正教会などの寄付により、昌昇営造廠の請負で竣工した上海で最大規模となる東正教の教会であり、1962年に主教である杜潤臣が病死するまで、ロシア居留民のために宗教活動が行われていました。上海における東正教の活動は1902年に閘北地区で始まり、ロシア居留民の増加とともに1942年には教会の数が10にまで上りました。新楽路55号。写真はいずれも20...

 歴史建築物(173)旧杜月笙公館

旧杜月笙公館の建物は、宝くじで暴利を得た見返りとして、1934年に金廷蓀が杜月笙のために建てた住宅とされています。太平洋戦争終結後、杜月笙はこの建物を米国の新聞社に売却しており、その直後には米国領事館としても利用されていました。上海市の優秀歴史建築にも指定されている旧杜月笙公館の建物は、現在は東湖賓館として利用されています。東湖路70号。写真はいずれも2017年9月撮影西側外観新楽路沿い入口上海市の優秀歴史...

 徐家滙地区の憩いの場 徐家滙公園

地下鉄徐家滙駅の北東に位置する徐家滙公園は、カナダ・モントリオールの景観設計事務所と上海園林設計院の設計により、2000年に開園した公園です。衡山路、天平路、肇嘉浜路、宛平路に囲まれた面積8.66万平米の公園で、従前は大中華橡胶廠や上海百代唱片公司などがありました。写真はいずれも2017年9月撮影希望之泉園内の風景「中国夢」のスローガン徐家滙公園のような公園では特にそうなのですが、最近上海市内の至る所で「中国...

 歴史建築物(172)主席公館酒店(新楽路82号住宅)

主席公館酒店の建物は、1932年にフランス人建築家のLafayetteの設計により竣工したもので、元々は金廷蓀の住宅として利用されていましたが、その後金廷蓀、黄金栄、杜月笙が共同出資により設立した三鑫公司の事務所として利用されることとなりました。徐滙区の登記不可移動文物に指定されており、現在は主席公館酒店として利用されています。新楽路82号。写真はいずれも2017年9月撮影正面外観近影徐滙区の登記不可移動文物のプレー...